健康

精神科病院で勤務している看護師の体験談

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私は精神科病院で勤務している看護師です。
業務として精神病を患っている患者さんの療養の世話をさせてもらったり、診療の介助を行っています。
精神科の患者さんというと、一般の人の受けはあまり良くないというのが現状の課題かなと思います。

 

身体疾患と違い、レントゲンや心電図、CT・MRIなどの画像診断がつかず、目に見えない病気だからこそ、健常者には特異な感じを持たれてしまうのは、仕方のないことかと思います。
かくゆう私も、精神科で勤務するまでは、精神科の患者さんに対してマイナーな感情を持っていました。

しかし、いかに精神病を患っている人だとしても、その人が否定されるのではないというのが、強く世の人に知ってもらいたいことです。

人間が生まれてから死ぬまで、何の病気にもかからずに過ごすことは、非常にまれなケースです。
風邪を引いたり、熱を出したり、ケガをしたりと人によって経験は様々であるとは思いますが、精神病の方はたまたまその病気になってしまったのです。
統合失調症を例にすると、100人に1人の割合で発症しているのです。

発症時期は10代から30代までのライフイベントによるストレスが起因して発症してしまう方を多く看てきました。
性格はまじめな方が多く、自分のことより他人の事を思いやる優しい人が多いと感じました。

症状である幻覚や幻聴、妄想、うつ症状など体験しているものは個別性があり、誰一人として同じものではないのが特徴であると思います。
だからこそ健常者にとって理解が難しいのではないかと思います。

四六時中耳元で悪口を多人数から言われた経験があるでしょうか。
また、壁から人が出てきたり、床には消えない虫がいたとしたら、あなたはどう感じますか。
最近の医療では、バーチャル体験というものがあり、スタッフが統合失調症の患者さんの具合の悪いときの体験ができる機械があります。
バーチャル体験、現場での医師による勉強会、看護師同士での疾患理解などを繰り返し学んでいく中で、少しずつ患者さんの理解を深めようとしています。

悲しいことに、精神病の理解が乏しいのは本人だけでなく、一番近くににいる家族や親せき、地域社会の我関せずという日本の風土というものがあると思います。
自分の家族でないなら気にしない、余所のことなら関知しないなど、最近はご近所との希薄さが問題ではないかとも思います。

精神病を患う人たちは、サポートなしで生活することは本当に困難です。
思っている以上に困難な状況を、本人の口から上手く伝えられない、伝えられたとしてもそれがSOSなのか奇異行動なのか判別できないことがあると思います。

そんな時には、ぜひ寄り添ってあげてくださいね。
安心できる場所があるだけで、薬を飲まなくても落ち着いて生活できる方も大勢いることを知って頂けたら幸いです。

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